マカオのカジノ、年齢制限による入場拒否23.6万人=15年累計
- 2016/1/11 11:21
- カジノ・IR
世界最大のカジノ売上を誇るマカオ。面積約30平方キロという小さな街に、大小合わせて35軒ものカジノ施設が建ち並ぶ。マカオではカジノへ入場及びカジノ内で労働可能な下限年齢が設定されており、現在は「21歳以上」となっている。
マカオの日刊英字経済紙マカオビジネスデイリーが1月6日付電子版でポルトガルのルザ通信社の報道を引用して報じた記事によれば、マカオ政府のカジノ監理部門にあたる博彩監察協調局(DICJ)の統計で、昨年(2015年)の年齢制限による入場拒否件数が23万6000人となり、前年の33万人から28.4%減少したとのこと。
マカオのカジノ入場及び労働年齢制限は、長く成人年齢の「18歳」だったが、2012年11月1日から「21歳」に引き上げられた。ただし、マカオのカジノは基本的に入場無料でドレスコードも緩やかなど比較的オープンなのが特徴で、入口における入場者全員を対象としたIDチェックといった厳格な措置は導入されていない。現状、入口に配置されたセキュリティスタッフが外見から21歳以下と判断した入場者に対して個別IDチェックを実施しており、年齢制限による入場拒否の大半がこの段階におけるものという。
なお、21歳未満がカジノへ入場したことが発覚した場合、本人及びカジノ運営企業の双方について罰金が科される。また、21歳未満がカジノゲームに参加していた場合、ベット金、勝ち金はいずれも没収となり、公庫に納入される。
マカオでは、地元市民(公務員などを除く)もカジノへ入場することができるが、実際には海外(中国本土、香港、台湾を含む)からの旅客が中心となる。マカオの人口が約64万人なのに対し、訪マカオ外客数は年間およそ3000万人にも上る。