南国マカオで1.6℃…氷雨観測=67年ぶり異常低温
- 2016/1/25 10:02
- 社会・政治
週末から今週頭にかけて非常に強い寒気が中国南部にまで達している。マカオ地球物理気象局のタイパ島大潭山山頂(標高160.4メートル)にある観測所で1月24日午後2時15分、気温1.6℃を記録。1949年以来の1月の最低気温を67年ぶりに更新する歴史的低温となった。
同日のマカオの天候は小雨で、午後6時まで強烈季節風警報(時速41キロ以上の強い北からの季節風)が発令され、朝から昼すぎにかけて気温が下がり続けた。また、午前10時から夕方にかけて市街地でも氷雨(あられ)が観測されており、地球物理気象局によれば、マカオでは初めてのケースとのこと。
同局では、今後2日間は異常な低温が続くとし、マカオの1月25日の予想最低気温を1℃、最高気温を7℃とする予報を発表している。1月25日午前6時30分時点の天候は晴れ、気温は3.4℃。
マカオ教育当局は1月24日夜、マカオのすべての幼稚園、小学校、特別支援学校について、異常低温を理由に1月25日の休校を発表した。
なお、地球物理気象局公表資料では、マカオは亜熱帯海洋性気候に属し、年平均気温(1981〜2010年)は22.6℃、1月の平均最低気温は12.5℃となっている。マカオの観測史上最低気温は1948年1月26日に記録したマイナス1.8℃。