アジア最大のカジノ見本市「G2Eアジア」10年連続開催=マカオで5月、日本勢も存在感
- 2016/2/2 16:04
- カジノ・IR
世界最大のカジノ売上を誇る都市として知られるマカオ。昨今は低迷が長期化の様相を呈しているが、新規大型IR(統合型リゾート)の開幕ラッシュが続く中、今年(2016年)下半期にも回復するとの予想もあり、今後もトップ独走が続きそうだ。
マカオはカジノプレーヤーが集まるのはもちろんのこと、近年ではアジアにおけるゲーミング(カジノ)業界の情報、技術、人材が行き交う「ハブ」としての役割を担う都市としても脚光を浴びている。そのプラットフォームとなるのが、2007年からマカオの大型IR(統合型リゾート)ヴェネチアンマカオのコンベンション施設コタイエキスポホールを舞台に毎年開催されている国際カジノ見本市「G2Eアジア(Global Gaming Expo Asia)」だ。
G2Eアジアはアメリカゲーミング協会とリード・エグジビションズの共催。マカオのみならずアジア地域を中心に世界中からカジノ業界関係者が集結し、業界の最新トレンドや技術を展示するほか、カジノ業界の最新情報、今後の展望などについて話し合うカンファレンスも多数開催され、多くの業界VIPスピーカーが登壇する。
ちなみに、G2Eアジアがスタートした2007年は、マカオのカジノ売上がラスベガスを初めて上回ったエポックメイキングな年にあたる。以後、G2Eアジアはマカオ及びアジアのカジノ市場の発展とともに規模を拡大してきた。
1月26日に開催されたG2Eアジア2016開催概要記者会見によれば、10回目となる今年の開催期間は5月17日から19日まで、会場は例年通りコタイアリーナを予定しているとのこと。昨年開催されたG2Eアジア2015の実績については、出展企業数が161社、ビジター数は世界79の国と地域の9867人に上ったという。今年については出展企業数180社を予定しており、このうち25%が新規出展、かつ80%がマカオ以外の国と地域とのこと。また、iゲーミング(オンラインカジノ等)分野の出展企業数が倍増する見通しとのことで、専門コーナーのフロア面積を3倍にして対応するとのこと。
昨今、日本でもIR導入の話題が注目を集めているが、G2Eアジアには日系企業による大型ブース出展や日本人ビジターの姿も目立ち、日本勢が大きな存在感を示す見本市としても知られる。昨年の実績をみると、日本に本社を置く企業では、セガサミーグループのカジノ機器メーカーとして2013年に設立されたセガサミークリエイション、エイビック(遊技機部品)。また、海外法人を通じて、JCMグローバル(紙幣計数機)、アルゼゲーミングマカオ(カジノ機器)、エンゼルプレイングカードマカオ(トランプ)、コナミオーストラリア(カジノ機器)、マツイアジア(カジノゲーム用品)、ソニー香港(映像機器)、キヤノン香港(複写機)といった日系各社が出展していた。実際に出展社の製品がマカオやアジアのカジノで採用されている例も多く、アジアのカジノ業界への進出へのプラットフォームとして機能していることが伺える。
なお、主催者によると現在もブース出展を受け付けているといい、日本企業からの出展問い合わせ等についてはリード・エグジビションズの日本オフィスにあたるリードISGジャパン(電話:03-6261-2996)が日本語でサポートする体制を用意しているという。ビジター登録及びカンファレンスの申し込みは公式サイト(http://www.g2easia.com)を通じて受け付けている。