マカオの歳末マーケットに偽ハローキティとリラックマ=税関が知的財産権意識向上呼びかけ

中華圏で盛大に祝われる春節(いわゆる旧正月)。今年(2016=丙申年)の元旦は2月8日となっており、今はちょうど歳末にあたる。マカオでも街の至るところに赤や黄色の派手なデコレーションが施され、華やかなムードが広がっている。

マカオでは、2月1日から旧市街地中心にある塔石広場で歳末マーケットがスタートした。毎年恒例で開催されているイベントで、様々なお正月用品を販売するブースが並び、多くの買い物客らで賑わう。

しかしながら、会場で販売される商品の中に公式ライセンスを得ていない偽物のキャラクターグッズが含まれる例も見受けられたという。マカオ税関が開幕後に巡回を行った際、日本の人気キャラクター「ハローキティ」と「リラックマ」の著作権を侵害する偽物の人形が販売されていたのを発見。当該商品39個を押収するとともに、責任者のマカオ人の女を知的財産権関連法違反で起訴したという。

こういった事態を受け、マカオ税関は2月3日に24のブース出店者に対して知的財産権の保護に対する意識向上を促す特製チラシを配布。信頼できるサプライヤーから商品を仕入れること、慎重に仕入れ商品を選択すること、納品書やレシートを保管すること、得体の知れないサプライヤーや偽物と疑われる商品を見かけた際には速やかに税関に通報することなどを呼びかけた。

マカオ税関では、消費者利益及び国際観光都市としてのマカオのイメージを保護するため、今後も巡回を強化して望む姿勢を示した。

税関職員が歳末マーケット出店者に対して知的財産権意識向上を促す特製チラシを配布=2月3日、マカオ・塔石広場(写真:マカオ税関)

税関職員が歳末マーケット出店者に対して知的財産権意識向上を促す特製チラシを配布=2月3日、マカオ・塔石広場(写真:マカオ税関)

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