マカオ居民の預金が3ヶ月ぶり増…人民元建ては減少続く=15年12月、マカオ貨幣・金融統計
- 2016/2/5 9:24
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は2月4日、昨年(2015年)12月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が0.3%上昇、通知預金が1.9%上昇となり、M1は前月から1.6%増加。同時に、準通貨負債は0.5%上昇、通貨供給量M2は0.7%増の4728億パタカ(日本円換算:約6兆8839億円)となった。前年同月と比較してM1が0.3%、M2が3.0%のそれぞれ下落。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は29.9%で前月から0.1ポイント減、前年同月から4.3ポイント増、香港ドルの比重は51.5%で、前月から0.9ポイント、前年同月から0.8ポイントのそれぞれ増、人民元の比重は6.7%で、前月から0.7ポイント、前年同月から7.4ポイントのそれぞれ下落、米ドルの比重は9.6%で、前月から0.1ポイント下落、前年同月から2.1ポイント増。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から0.7%増の4608億パタカ(約6兆7092億円)。通貨別ではマカオパタカが0.2%、香港ドルが2.4%、米ドルが0.1%、その他外貨が0.4%のそれぞ増だった一方、人民元が8.3%の減。非マカオ居民による預金は前月と同水準の2680億パタカ(約3兆9020億円)。公共部門の銀行システムへの預金は5.4%増の1312億パタカ(約1兆9103億円)に。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比1.1%増の8600億パタカ(約12兆5215億円)となった。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.6%、44.5%、9.2%、22.4%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月と同水準の3891億パタカ(約5兆6652億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ27.5%、66.3%、0.8%、4.4%で、金額ベースでは1072億パタカ(約1兆5608億円)、2580億パタカ(約3兆7564億円)、30億パタカ(約437億円)、172億パタカ(約2505億円)。対外部門への融資は前月比2.7%減の3716億パタカ(約5兆4116億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.6%、25.9%、18.6%、48.5%で、金額ベースでは58億パタカ(約845億円)、963億パタカ(1兆4024億円)、690億パタカ(約1兆48億円)、1801億パタカ(約2兆6228億円)。
【預貸率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は12月末時点で前月末と比較して1.1ポイント下落の65.7%。非マカオ居民含む総体預貸率は2.3ポイント下落の88.5%。