評価と期待表明―胡主席・崔行政長官会見
- 2012/12/22 12:37
- 社会・政治
マカオ特別行政区の崔世安行政長官は21日、北京の中南海で中国国家指導部と相次いで会見。「述職」とよばれるマカオ特別行政区の活動報告を行った。
マカオ政府行政長官事務所、地元複数のメディアの報道によると、崔行政長官は午前に温家宝首相、午後に胡錦濤国家主席と活動報告、意見交換を行った。
胡錦濤国家主席への述職は午後5時から始まった。胡主席は、2012年のマカオは高い経済成長の維持、低失業率維持、市民生活の持続的改善、社会の安定と調和、広東省との跨境プロジェクトの進展などを成し遂げ、マカオ独特の民主制がより前進しているし、崔行政長官による成果を前向きに評価した。来年も「一国二制度」とマカオ基本法の下、引き続き一丸となって経済、社会の良好な発展を望むとした。崔行政長官は、引き続き経済発展、金融の安定、さらに住居、交通、教育、医療・衛生、社会保障、リタイア後の生活といった民政対策を重視していく姿勢を表明。広東省その他との跨境プロジェクトの推進も含め、多元的発展を促す施策を行っていくとした。
午前に崔行政長官と会見を行った温家宝首相は、「一国二制度(一國兩制)」、「マカオ人によるマカオ統治(澳人治澳)」の原則に揺るぎはないとし、経済、民生、教育等の一層の発展に期待を寄せた。また、マカオの各界からの中央政府へのサポートに感謝の意を示したほか、2年前にマカオを訪問した際のエピソードを披露するなど、マカオへの高い関心と好印象を示した。崔行政長官は、マカオ特区政府が世界的リゾート都市の建設と、中国とポルトガル圏諸国の経済貿易プラットフォームとしての効果を発揮したいとの抱負を語った。
胡錦濤国家主席、温家宝首相ともに、今回が任期内最後の崔行政長官からの述職ヒアリングとなった。