横琴に英知集う―人材モデル地区指定へ
- 2012/12/23 8:39
- 香港・大湾区
横琴新区の粤港澳(広東省・香港・マカオ)人材協力モデル区が中国の「全国人材管理改革テスト地区」に組み込まれ、横琴新区の発展に必要な優秀な専門人材の確保を目指す方針であることが分かった。
22日付地元有力紙「澳門日報」が報じたところ、横琴新区関係者の話として、中央政府人材業務協調チームが「広州・南沙」「深圳・前海」「珠海・橫琴粵港澳人材協力モデル区」の3エリアを「全国人材管理改革テスト地区」に組み込むことを承認済み。また、珠海市がまとめた関連法案も承認段階にあるという。横琴新区では今後10年かけ新区の発展に高い能力を持つ専門人材を香港、マカオをはじめ、国内外から誘致に努めたい考え。
具体的には特別賃金政策の実施、国際資格の相互認証のほか、外国人向け特別居留ビザや永久居留権制度も検討。また、世界レベルのオフィス、生活環境を整えるとしている。
横琴新区はこれまでの製造工場を中心とした開発区とは異なり、レジャー、R&D(研究開発)、高等教育、企業ヘッドクオーター機能の集積を目指す、上海・浦東型と並ぶ新しいタイプの開発区と定義されている。新区の発展に必要とされる人材について、国内外からの誘致と並行し、育成機能の充実も急務だ。