原因はノロウイルス…マカオの元ミシュラン店で集団食中毒=カジノリゾート内の高級上海料理
- 2016/2/7 9:42
- 社会・政治
マカオ政府衛生局は2月6日、先に発生した有名レストランにおける集団食中毒と疑われる事案について、その後の同局衛生研究所の検査で患者から採取した複数のサンプルからノロウイルスが検出されたことを明らかにし、これが原因であるとの見方を示した。
同局が4日に公表したプレスリリースの内容によれば、同月1日に新口岸地区にあるカジノリゾート施設、スターワールドホテル6階にあるレストラン、ジェードガーデンで食事をした同じ会社に勤める12人のうち7人について、3日未明になって相次ぎ下痢、嘔吐、発熱などの症状が出たという。いずれもすでに医療機関で診療を受けており、症状は比較的軽いとのこと。7人の内訳は男性1人、女性6人、年齢22〜57歳。
また、衛生局から通報を受けた民政総署食品安全センターがレストランに立ち入り検査を実施したところ、生ガキや貝柱といった生鮮食品の保存温度が不適当であり、製造過程における食材間の交差汚染が容易に発生する現状やレストランスタッフ個々人の衛生意識が低いことが確認されたとのこと。
ジェードガーデンは中国本土に本部がある高級上海料理チェーンのマカオ唯一の店舗で、有名グルメガイド本「ミシュランガイド香港マカオ」の2010年版、2011年版で2年連続1ツ星評価を獲得したことでも知られる。