マカオでパッソス聖体行列、荘厳な雰囲気に=16世紀から続くカトリックの伝統行事

東西文化の交差点と称され、独特のエキゾチックな町並みや習俗が多く残るマカオ。春節大型連休最後の週末にあたり、中国本土や香港からの大勢の観光客で賑わった2月13、14日の2日間、16世紀から続くカトリックの伝統行事「パッソス聖体行列」が行われ、旧市街地周辺は荘厳な雰囲気に包まれた。

パッソス聖体行列は、毎年イースター前の日曜を除く40日間を指す「四旬節」の最初の土日の2日間に渡って行われ、紫色の衣装を身に纏った聖職者と信者が十字架を背負った大きなキリスト像を掲げ、警察楽団が奏でる物悲しい旋律の音楽に合わせてマカオの旧市街地中心部にある2つの世界遺産の教会、聖オーガスチン教会とカテドラルの間を往復行進する。初日の夜にはカテドラルで夜通し祈りが捧げられる。

多くの観光客や市民らが見守る中で行われた「パッソス聖体行列」=2月14日、マカオ(写真:GCS)

多くの観光客や市民らが見守る中で行われた「パッソス聖体行列」=2月14日、マカオ(写真:GCS)

かつて、聖オーガスチン教会に安置されていたキリスト像をカテドラルに移したところ、翌日に元の場所に戻っていたという言い伝えに基づくものとされ、マカオのカトリック信者によって長く受け継がれてきた重要行事のひとつ。

カテドラルを出発する「パッソス聖体行列」一行=2月14日、マカオ(写真:GCS)

カテドラルを出発する「パッソス聖体行列」一行=2月14日、マカオ(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府交通事務局(DSAT)は4月11日、マカオ及びマカオにとって第二の旅客ソースとなる香港…
  2.  マカオ治安警察局は4月10日、マカオ半島の中区に所在するマンションの一室について、無認可宿泊施設…
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者による禁止場所及び赤信号での道路横断…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月11日、(前月28日にミャンマーで発生し、隣国のタイでも大きな…
  5.  マカオでは世界的な健康意識の高まりを受け、マカオでは屋内公共エリア及び公園などの大半を禁煙とする…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun