1月訪マカオ旅客数前年並みの244.5万人=宿泊伴う旅客は5.3%増…ホテル客室単価に値ごろ感

マカオは人口64万人、面積30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。

マカオ政府統計調査局は2月25日、今年1月の訪マカオ外客数統計を公表。旅客数は延べ244.5万人で、前年の同じ月から0.8%、前月から7.1%のそれぞれ減少だったが、宿泊を伴う旅客が5.3%増の114.6万人となった。旅客の平均滞在時間も前年同月から0.3日増の1.2日に。近年、マカオでは新ホテルの開業が相次いだことから客室の供給増が顕著。ホテル間の価格競争が進み、値ごろ感が出たことで需要を喚起したものとみられる。

居住地別で最多だったのは中国本土旅客で、0.7%減の165.8万人。このうち宿泊を伴う旅客は3.1%増の75.7万人。全体に占める割合は67.8%。

その他の主要居住地では、人数が多い順に香港が5.3%減の44.8万人、台湾が11.6%増の8.6万人、韓国が0.6%増の6.9万人、日本が17.9%増の2.6万人。なお、香港旅客の減少が目立ったが、宿泊を伴う旅客数は9.3%増を記録した。

昨年(2015年)の訪マカオ外客数は前年から2.5%減となる延べ3071万4628人で、2年連続3000万人の大台を突破。このうち66%を中国本土旅客が占めた。

マカオを代表する観光名所の1つ、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)—本紙撮影

マカオを代表する観光名所の1つ、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)—本紙撮影

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