マカオ、ギャンブルと薬物にハマった男が通貨偽造に手を染める

マカオ司法警察局は3月9日、自宅でパソコンとカラー複合機を使って複数枚の額面1000パタカ(日本円換算:約1万4200円)紙幣を偽造し、中古携帯電話を購入に充て、それを転売する手口で利益を得ていたとしてマカオ人のカラオケ店スタッフの男(22)を逮捕、送検したことを明らかにした。

同局の発表によれば、今年(2016年)4月中旬、交流サイトを通じて中古携帯電話を販売したという2人から、購入者が支払った紙幣の中に偽札が含まれていたいう通報が相次いだとのこと。購入者は商品の受け渡し時間を深夜の路上と指定し、バイクに乗って現場に現れた上、取引後すぐに姿を消したという。司法警察局が捜査を進めたところ、同一人物による犯行であることが判明。3月8日に容疑者の身柄を拘束した。

容疑者は司法警察局の取り調べに対して同様の手口で3回にわたって7枚の偽造1000パタカ紙幣を使ったなど罪を認め、動機については自身にギャンブルと薬物嗜好があり、経済的困難に陥ったためと供述したという。

容疑者の自宅からは犯行に使ったとみられるパソコン、複合機のほか、少量の「アイス」と呼ばれる禁止薬物も押収された。司法警察局は容疑者を通貨偽造、偽造通貨行使、詐欺罪で逮捕、送検したほか、薬物事件としても捜査を進めている。

マカオ司法警察局が通貨偽造罪などで逮捕、送検したマカオ人のカラオケ店スタッフの男(22)=3月9日(写真:マカオ司法警察局)

マカオ司法警察局が通貨偽造罪などで逮捕、送検したマカオ人のカラオケ店スタッフの男(22)=3月9日(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…
  2.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  3.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  4.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun