マカオの16年1月新規住宅ローン承認額、前月から下落に転じる
- 2016/3/13 9:34
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が3月11日に発表した今年(2016年)1月の住宅及び商業物件向けローン関連統計の内容によれば、住宅不動産向けの新規ローン承認額が前月から下落に転じ、商業不動産向けは上昇を継続したという。
新規住宅ローン貸付承認総額は前月から35.8%下落の32億パタカ(日本円換算:約456億円)。このうち、マカオ居民(=マカオ居留権保有者)が占める割合は95.1%。金額ベースではマカオ居民向けが35.3%、非居民向けが44.0%のそれぞれ下落。前年同月比では16.2%の下落となった。
プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から32.5%上昇となる8億パタカ(約114億円)。このうち、総額の94.4%を占めるマカオ居民向けが38.1%上昇。前年同月比では141.9%の上昇となった。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から1.3%上昇の53億パタカ(約756億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は99.7%。金額ベースでは、マカオ居民向けが8.4%上昇、非居民向けが96.2%の下落。前年同月比では10.4%上昇。
1月末時点の住宅ローンの未返済残高は1740億パタカ(約2兆4808億円)で、前月末から0.9%、前年同時期から30.1%のそれぞれ増。このうち、マカオ居民が占める割合は93.8%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高は前月からそれぞれ0.1%、5.8%の増。
商業物件向けローン未返済残高は前月末から0.9%、前年同時期から30.1%のそれぞれ増となる1645億パタカ(約2兆3454億円)。このうちマカオ居民が占める割合が88.7%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高は前月から1.5%増、3.8%下落。
1月末締めの住宅ローン未返済比率は0.08%で、前月末から0.01ポイント下落、前年同月から0.01ポイント上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.02%で、前月末と同水準、前年同月から0.04ポイントのそれぞれ下落。