香港とマカオ結ぶ海上橋に高速船が衝突…負傷者なし=濃霧影響

3月19日午前9時頃、香港・屯門からマカオ・外港へ向かっていたターボジェット運航の高速船(乗客67人、乗員7人)が建設中の港珠澳大橋(ホンコン・ジュハイ・マカオ・ブリッジ)の橋脚部分を覆う防護柵に衝突する事故が発生。負傷者はいなかった。

マカオ政府海事・水務局の発表及びマカオの政府系放送局TDMが同日夕方までに報じた内容によると、事故発生現場はマカオ・港珠澳大橋人工島の北東およそ12カイリの位置。当時、現場周辺海域は濃霧で、船は通常とは異なるルートをスピードを落として航行していたとのこと。なお、船体の一部が破損したものの、浸水やエンジンへの影響はなく、目的地のマカオ・外港まで自力航行を継続したという。

香港・マカオ周辺海域では3月18日から19日にかけて濃霧が続いており、両地を結ぶ高速船のダイヤが終日大幅に乱れている。

港珠澳大橋は香港と珠海、マカオの間のY字型のルートおよそ50キロメートルを海上橋と海底トンネルで結ぶ大型インフラ整備プロジェクト。当初の開通予定時期は2016年内だったが、2017年夏頃にずれ込む見通しとなっている。

今回の衝突事故を受け、港珠澳大橋管理局及び中国・珠海海事当局が橋脚部分への影響について調査を行っているとのこと。

港珠澳大橋の橋脚防護柵に衝突したターボジェットの高速船=3月19日、マカオ・外港(写真:マカオ政府海事・水務局)

港珠澳大橋の橋脚防護柵に衝突したターボジェットの高速船=3月19日、マカオ・外港(写真:マカオ政府海事・水務局)

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