マカオ政府、保育園拡充進める=2歳以上の待機児童ゼロ実現へ

昨今、日本では「保育園落ちた日本しね」のツイートが物議を醸し、メディアで取り上げられたことで、あらためて待機児童問題に注目が集まっている。今世紀に入って以降、急速な経済成長を遂げたマカオでも日本と同様に待機児童問題は存在するが、政府が改善に向けた取り組みを積極的に進めているようだ。

マカオ政府社会工作局家庭サービス廳の蔡兆源廳長は3月31日午前、政府系放送局TDMラジオの時事番組に出演した際、ナーサリー(日本の保育園に相当する幼稚園入学前の児童を対象とした保育・託児施設)のキャパシティ拡大に取り組んでいることを明らかにした。

現在、マカオには50のナーサリーが存在し、このうち33施設が公的補助を受けて運営されているという。受け入れ児童の枠の総数は8400。蔡廳長によれば、今年(2016年)内に既存施設の拡張及び新規施設のオープンにより1万まで増枠する計画で、幼稚園入学前の2歳以上の児童の9割の需要を満たし、来年には「全入(待機児童ゼロ)」を実現できる見込みという。

なお、マカオの面積は約30平方キロ、人口はおよそ64万人。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  2.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun