マカオの16年2月新規住宅ローン承認額、2カ月連続下落=前年同月比57.1%の大幅減
- 2016/4/12 9:59
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が4月11日に発表した今年(2016年)2月の住宅及び商業物件向けローン関連統計の内容によれば、住宅不動産向けの新規ローン承認額が前月から2カ月連続の下落、商業不動産向けについても下落に転じたという。
新規住宅ローン貸付承認総額は前月から29.5%下落の23億パタカ(日本円換算:約311億円)。このうち、マカオ居民(=マカオ居留権保有者)が占める割合は91.8%。金額ベースではマカオ居民向けが31.9%の下落だった一方、非居民向けは17.1%の上昇。前年同月比では57.1%の大幅下落となった。
プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から14.9%の下落となる7億パタカ(約95億円)。このうち、総額の86.4%を占めるマカオ居民向けが22.1%下落。前年同月比では23.2%の下落だった。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から49.6%下落の27億パタカ(約366億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は87.9%。金額ベースでは、マカオ居民向けが55.6%下落だった一方、非居民向けが2326.5%の顕著な上昇。前年同月比では43.4%の下落。
2月末時点の住宅ローンの未返済残高は1740億パタカ(約2兆3563億円)で、前月末と同水準、前年同時期から11.6%の増。このうち、マカオ居民が占める割合は93.7%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高は前月からそれぞれ同水準、0.2%の増。
商業物件向けローン未返済残高は前月末から1.0%、前年同時期から30.0%のそれぞれ増となる1661億パタカ(約2兆2493億円)。このうちマカオ居民が占める割合が88.4%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高は前月から0.6%、4.1%のそれぞれ増。
2月末締めの住宅ローン未返済比率は0.09%で、前月末から0.01ポイント、前年同月から0.01ポイントのそれぞれ上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.02%で、前月末と同水準、前年同月から0.04ポイントの下落。