患者の女子高生の胸触る…マカオの80歳男性医師を強制わいせつで逮捕=警察「胃腸炎の診察に必要ない行為」
- 2016/4/16 11:27
- 社会・政治
マカオ司法警察局は4月15日に記者会見を開き、マカオ北区のクリニックの男性医師(80)について、必然性がないにも関わらず、診療時に患者の女子高校生(18)の胸を触ったとして、強制わいせつ罪で逮捕、送検したことを明らかにした。
警察の発表によれば、女子高生は4月12日午後8時頃、風邪と胃腸炎の症状が現れたため、当該クリニックを受診。当初、医師は腹部の触診により急性胃腸炎であると診断したが、続いて胸部に手を伸ばして撫でまわしたとのこと。さらに、注射による治療を打った後、今度は下着の上から敏感な位置を含む胸部周辺を2分間にわたって触り続けたという。女子高生は異変を感じて医師に停止を求め、すぐにクリニックを逃げ出した。
女子高生は自宅に戻り、両親にクリニックでの出来事を打ち明け、警察へ通報した。なお、女子高生は別の医療機関で診察を受けた結果、急性胃腸炎であることが確認された。
通報を受けたマカオ司法警察局は調査を経て4月14日午前、クリニックで女子高生の診察を行った医師の身柄を拘束。医師は胸を触ったことを認めたものの、胃腸炎の症状を緩和するための行為だったと供述したとのこと。警察が医療関係者及びマカオ政府衛生局に意見を求めたところ、急性胃腸炎の治療で胸部の敏感な位置に触れる必要はないとのコメントが得られたという。また、マカオの医療規則によれば、女性患者の敏感な位置を検査する場合、女性看護士の立ち会いが必要だが、この医師は単独で診療を行っていたことから、強制わいせつ事案にあたると判断し、逮捕に踏み切った。女子高生の着用していた下着からは医師の指紋とDNAが検出されているという。
警察では、別の被害者がいないかも含め、捜査を継続中としている。