訪マカオ旅客数3ヶ月ぶり上向きに…中国本土旅客戻る=3月、4.2%増の237万人

マカオ政府統計調査局は4月22日、今年(2016年)3月の訪マカオ旅客数統計を公表。月次の旅客数は前年の同じ月から4.2%の増加となる延べ(以下同)236万6941人に達し、3ヶ月ぶりに前年実績を上回った。

また、宿泊を伴う旅客は14.1%増の117万3270人、日帰り旅客は3.9%減の119万3671人で、その差がほぼ拮抗に近いところまで縮小した。旅客の平均滞在時間についても0.3日増の1.2日に。このうち日帰り旅客の滞在時間は0.2日で変わらずだったが、宿泊を伴う旅客では0.3日増の2.2日となった。近年、マカオでは新ホテルの開業が相次いだことから客室の供給増が顕著。ホテル間の価格競争が進み、値ごろ感が出たことで需要を喚起したものとみられる。

3月の訪マカオ旅客のうち、居住地別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から1.8%増の148万3813人。このうち個人旅客に限ると6.1%減の62万5993人だった。中国本土旅客が全体に占める割合は62.7%。

その他の主要居住地では、人数が多い順に香港が10.5%増の56万3408人、台湾が6.5%増の7万8458人、韓国が4.4%減の4万1675人、日本が2.3%減の2万7814人と続いた。

今年1〜3月の累計訪マカオ旅客数は745万7106人で、前年同期との比較で0.6%の微増。このうち中国本土旅客は1.7%減の494万1969人で、全体の66.3%を占めた。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが4月1日に公表した資料によれば、3月の月次カジノ売上は16.3%減の179.81億パタカ(日本円換算:約2487億円)、1〜3月の累計では13.3%減の561.76億パタカ(約7771億円)だった。

マカオを代表する観光名所の1つ、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)—本紙撮影

マカオを代表する観光名所の1つ、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  3.  マカオ政府統計調査局は11月20日、今年(2024年)1〜9月の小売業販売額調査結果を公表。 …
  4.  マカオ政府統計・センサス局は11月20日、今年第3四半期(2024年7〜9月)の金融業人材需給及…
  5.  マカオ政府公共建設局(DSOP)の発表によれば、コタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun