マカオ政府財政局は4月28日、今年(2016年)1〜3月期の財政収支を公表。昨今のカジノ売上の低迷長期化を受け、歳入の大半を占めるカジノ税収が前年同期と比較して2ケタの落ち込みとなり、財政黒字も3割以上目減りした。
1〜3月の累計で、歳入は前年同期比16.2%減の239.44億パタカ(日本円換算:約3230億円)、年度(1〜12月)予算執行率は26.0%。このうち、カジノ税収は15.7%減の203.93億パタカ(約2751億円)で、予算執行率は28.4%。歳入に占めるカジノ税の割合は実に85.2%に達している。
一方、歳出については5.1%増の123.89億パタカ(約1671億円)に膨らんでいるが、予算執行率は14.0%にとどまっている。
財政収支は115.56億パタカ(約1559億円)のプラスを確保できているが、黒字幅は31.2%の大幅減となった。ただし、予算執行率はすでに333.1%に達している。
カジノ税の算出根拠となるマカオのカジノ売上は昨年6月から今年3月まで22ヶ月連続で前年割れとなっている。今年1〜3月の累計では13.2%減の561.76億パタカ(約7579億円)。