マカオ、カジノテーブルでの携帯電話使用禁止で売上減か=テレベットに影響

マカオのカジノのカジノテーブルにおける携帯電話の使用が5月9日から一切禁止となる。この措置の導入に伴い、マカオのカジノ売上がダウンするとの見方もあるようだが、一体なぜなのか?

カジノを所管するマカオ政府経済財政庁のライオネル・リョン長官は5月7日の記者会見で、テレベット(電話を使った代理ベット行為)の有無について判断するのが難しいとして、誤解を避けるにも携帯電話の使用を一切禁止することを決めたとコメント。また、先進カジノ都市の大部分がテレベットを禁じており、マカオも同様であるとした上、マカオ政府として国際ルールに則ったカジノ産業の健康的な発展を目指す姿勢を強調した。

マカオの日刊紙澳門日報が5月8日付紙面でカジノ関係者への取材を元に報じた内容によれば、実際にはマカオの一部のVIPルームでテレベットサービスが提供されてきたといい、今回導入される措置によってマカオ全体のカジノ売上が5%程度下落するのではないかとの見方を示したという。なお、マカオと競合関係にあるアジアのカジノ地域の中にはテレベットを認めているところもあり、今後そういったところに資金が向かうと予想されるとのこと。

カジノチップとバカラのゲーミングテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノチップとバカラのゲーミングテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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