マカオの16年3月新規住宅ローン承認額、3カ月ぶり上昇も前年同月比では4割減
- 2016/5/13 10:13
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が5月12日に発表した今年(2016年)3月の住宅及び商業物件向けローン関連統計の内容によれば、住宅不動産向けの新規ローン承認額が3カ月ぶり、商業不動産向けについても2か月ぶりにそれぞれ上昇に転じたという。
新規住宅ローン貸付承認総額は前月から31.4%上昇の30億パタカ(日本円換算:約408億円)。このうち、マカオ居民(=マカオ居留権保有者)が占める割合は93.5%。金額ベースではマカオ居民向けが33.7%、非居民向けは5.3%のそれぞれ上昇。前年同月比では39.9%の大幅下落となった。
プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から2.8%の上昇となる7億パタカ(約95億円)。このうち、総額の81.3%を占めるマカオ居民向けが3.2%下落。前年同月比では58.3%の下落だった。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から13.8%上昇の30億パタカ(約408億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は97.7%。金額ベースでは、マカオ居民向けが26.4%の上昇、非居民向けが78.0%の下落。前年同月比では68.7%の下落だった。
3月末時点の住宅ローンの未返済残高は1748億パタカ(約2兆3799億円)で、前月末から0.5%、前年同月から10.0%のそれぞれ増。このうち、マカオ居民が占める割合は93.7%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高は前月から0.4%、1.5%の増。
商業物件向けローン未返済残高は前月末から0.7%、前年同時期から26.5%のそれぞれ増となる1673億パタカ(約2兆2778億円)。このうちマカオ居民が占める割合が88.1%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高は前月から0.4%、3.2%のそれぞれ増。
3月末締めの住宅ローン未返済比率は0.09%で、前月末と同水準、前年同月から0.02ポイントの上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.02%で、前月末と同水準、前年同月から0.04ポイントの下落。