4月…訪マカオ旅客数3%減の247万人=中国本土旅客1.2%増も香港旅客が2割減

マカオ政府統計調査局は5月23日、今年(2016年)4月の訪マカオ旅客数統計を公表。月次の旅客数は前年の同じ月から3.0%の減少となる延べ(以下同)247万1253人だった。旅客数そのものについては前月から4.4%の増加。

4月の訪マカオ旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客は5.6%増の122万4217人、日帰り旅客は10.1%減の124万7036人で、その差がほぼ拮抗に近いところまで縮小した。旅客の平均滞在時間についても0.2日増の1.1日に。日帰り旅客の滞在時間は0.2日で変わらずだったが、宿泊を伴う旅客では0.3日増の2.1日だった。近年、マカオでは新ホテルの開業が相次いだことから客室の供給増が顕著。ホテル間の価格競争が進み、値ごろ感が出たことで需要を喚起したものとみられる。

4月の訪マカオ旅客のうち、居住地別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から1.2%増の165万1662人。このうち個人旅客に限ると2.3%減の69万4604人だった。中国本土旅客が全体に占める割合は66.8%。

その他の主要居住地では、人数が多い順に香港が19.4%減の48万5970人、台湾が9.7%増の9万2141人、韓国が5.9%増の4万3661人、フィリピンが0.7%減の2万5979人、日本が19.5%増の1万9236人と続いた。香港旅客が大幅に落ち込んだ要因については、イースター連休時期の月ズレ(昨年は4月、今年は3月)によるものとみられる。

今年1〜4月の累計訪マカオ旅客数は992万8359人で、前年同期との比較で0.3%の微減。このうち中国本土旅客は1.0%減の659万3631人で、全体の66.4%を占めた。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが5月1日に公表した資料によれば、4月の月次カジノ売上は前年同月から9.5%減の173.41億パタカ(日本円換算:約2373億円)、1〜4月の累計では12.4%減の735.17億パタカ(約1兆61億円)だった。

マカオを代表する観光名所の1つ、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)—本紙撮影

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