マカオとポルトガルが共同提案の「漢文文書」が記憶遺産に=清朝期のマカオ及び中外関係史知る第一級資料

マカオ政府文化局(ICM)は5月23日、このほどベトナムで開催されたユネスコ世界記憶遺産アジア太平洋地域委員会の総会において、マカオ歴史文書館とポルトガルのトッレ・ド・トンボ国立公文書館が共同申請していた「漢文文書(Chapas Sínicas)」が世界記憶遺産アジア太平洋地域リストに登録されたことを明らかにした。

「漢文文書」は約1500件の中国語文書、5冊のポルトガルマカオ議事会ポルトガル語翻訳版、3600点の断片化された資料をまとめた4袋で構成され、清朝期の18世紀半ばから19世紀半ばのものが中心となる。

当時のマカオの社会状況、市民生活、都市計画、農工業生産、商業貿易をうかがい知ることができる各種統計資料、手紙、契約書のほか、マカオがポルトガル統治下という特殊状況にあった時期の清朝とポルトガルの間を往来した公文書が含まれていることから、マカオの歴史及び中外関係史を知る第一級資料とされている。

なお、マカオ歴史文書館とポルトガルのトッレ・ド・トンボ国立公文書館では、国際レベルの世界記憶遺産への登録申請を済ませているといい、結果は2017年に発表される予定とのこと。

ユネスコ世界記憶遺産アジア太平洋地域委員会の総会は2年に1度開催されており、今回は10か国から申請のあった14件がリストに登録された。マカオ関連では「漢文文書」のほか、マカオ文献情報学会が申請した「マカオ功徳林アーカイブ文献(1645-1980)」も同時に登録されている。

マカオは大航海時代以来、東洋と西洋を結ぶ貿易港として栄えた。東西文化が見事に融合したエキゾチックな町並みが残るマカオ半島中心部の旧市街(歴史市街地区)にはユネスコ世界文化遺産リストに登録された建築物と広場が30ヵ所も存在する。また、マカオ政府旅遊局(MGTO)は今月(5月)、ユネスコ食文化創造都市への登録申請を計画していることを明らかにしている。

世界記憶遺産アジア太平洋地域リストに登録された「漢文文書」の一部(写真:ICM)

世界記憶遺産アジア太平洋地域リストに登録された「漢文文書」の一部(写真:ICM)


世界記憶遺産アジア太平洋地域リストに登録された「漢文文書」の一部(写真:ICM)

世界記憶遺産アジア太平洋地域リストに登録された「漢文文書」の一部(写真:ICM)

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