香港、子育て費用が収入の2割超える家庭が半数以上=月額平均約10万円…12歳未満の子供1人あたり
- 2016/5/29 12:40
- 香港・大湾区
アジアの中でも特に生活物価の高い都市として知られる香港。このほど、香港シティユニバーシティが12歳未満の子を持つ保護者への子育て費用に関する調査結果をまとめたレポートを公表した。
レポートによれば、子育て費用が収入の2割以上を占める家庭が全体の56.1%と半数以上、4割以上という家庭も17.4%あった。
また、子供1人あたりの月額平均養育費は6987香港ドル(日本円換算:約9.9万円)。世帯収入別では、月額2万香港ドル(約28.4万円)以下で3754香港ドル(約5.3万円)、2万〜2万9999香港ドル(約28.4〜42.6万円)で5098香港ドル(約7.2万円)、3万〜5万9999香港ドル(約42.6〜85.2万円)で6242香港ドル(約8.9万円)、6万香港ドル(約85.2万円)以上で1万366香港ドル(約14.7万円)となり、収入との相関関係が見受けられた。
出費の項目別では、学費・雑費及び学習・課外活動費で世帯収入2万香港ドル以下と6万香港ドル以上の家庭でおよそ3倍の開きがあったが、医療費、飲食・衣服費では大きな差が見られなかった。
世帯収入が多い家庭ほど、子供を学費の高い私立学校やインターナショナルスクールに通わせる傾向が垣間見えるが、ぜいたくな食事や洋服にお金をかけているわけではないところが現実的な香港らしい一面といえる。
なお、調査は昨年(2015年)9月から12月まで、12歳未満の子を1人以上持つ60歳以下の保護者509人を対象にアンケート形式で実施されたものとのこと。