マカオ居民の預金高、下落に転じる=16年4月貨幣・金融統計
- 2016/6/6 12:58
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は6月6日、今年(2016年)4月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が0.1%上昇、通知預金が14.1%の下落となり、M1は前月から11.3%減少。同時に、準通貨負債は0.2%上昇、通貨供給量M2は1.3%減の4637億パタカ(日本円換算:約6兆2013億円)となった。前年同月と比較してM1が5.7%、M2が5.8%のそれぞれ下落。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は30.7%で前月から0.4ポイント、前年同月から3.8ポイントのそれぞれ増、香港ドルの比重は51.2%で、前月から0.5ポイント、前年同月と同水準、人民元の比重は6.1%で、前月から0.2ポイント増、前年同月から5.5ポイント減、米ドルの比重は9.5%で、前月から0.2ポイント減、前年同月から1.4ポイント増。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から1.4%減の4510億パタカ(約6兆315億円)。通貨別ではマカオパタカが0.1%、人民元が2.6%、その他外貨が0.6%のそれぞれ増加だった一方、香港ドルが2.3%、米ドルが3.5%のそれぞれ減に。非マカオ居民による預金は前月と同水準の2894億パタカ(約3兆8703億円)。公共部門の銀行システムへの預金は1.7%上昇の1508億パタカ(約2兆167億円)に。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比0.4%減の8912億パタカ(約11兆9185億円)となった。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.5%、47.0%、7.9%、21.5%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.4%上昇の3955億パタカ(約5兆2892億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ28.6%、65.6%、0.6%、4.3%で、金額ベースでは1113億パタカ(約1兆4885億円)、2596億パタカ(約3兆4718億円)、25億パタカ(約334億円)、171億パタカ(約2287億円)。対外部門への融資は前月比0.4%下落の3671億パタカ(約4兆9088億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.7%、26.2%、16.5%、48.3%で、金額ベースでは63億パタカ(約842億円)、961億パタカ(1兆2850億円)、604億パタカ(約8077億円)、1775億パタカ(約2兆3735億円)。
【預貸率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は4月末時点で前月末から0.7ポイント上昇の65.7%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.4ポイント上昇の85.6%。