次期香港行政長官選挙、2017年3月26日に実施=現職の再選有無が焦点
- 2016/6/10 16:15
- 香港・大湾区
香港特別行政区政府政制内地事務局は6月10日、次期行政長官選挙を来年(2017年)3月26日に実施することを発表した。
行政長官(Chief Executive)は香港特別行政区の首長にあたる存在で、香港が英国から中国に返還され、香港特別行政区政府が成立した際に設けられた。任期は5年で、1回に限り再選が可能。現職で第3代香港行政長官の梁振英氏は現在が1期目。これまでに初代の董建華氏、第2代の曽蔭権氏がそれぞれ再選により2期ずつ行政長官を務めたことから、梁氏の再選の有無が焦点となる。(註:董建華氏は2期目途中で辞任)
香港行政長官は行政長官選挙委員会で選出された後、中国国務院総理によって任命される。なお、行政長官選挙委員会を構成する委員の選挙権が一部の住民に限られていることから、間接制限選挙といえる。
マカオ特別行政区でも香港と同様の行政長官制度が採用されている。現職マカオ特別行政区行政長官は2代目、2期目の崔世安氏。