マカオ居民の預金高、前月から0.8%上昇=16年6月貨幣・金融統計
- 2016/8/4 18:10
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は8月4日、今年(2016年)6月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が1.7%上昇、通知預金が2.8%の下落となり、M1は前月から1.8%減少。同時に、準通貨負債は1.2%上昇、通貨供給量M2は0.8%増の4788億パタカ(日本円換算:約6兆756億円)となった。前年同月と比較してM1が9.9%、M2が2.0%のそれぞれ下落。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが30.5%、香港ドルが51.5%、人民元が6.5%、米ドルが9.1%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から0.8%増の4660億パタカ(約5兆9132億円)、公共部門の銀行システムへの預金は1.2%上昇の1547億パタカ(約1兆9626億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比2.7%増の9133億パタカ(約11兆5865億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.1%、47.4%、8.9%、20.7%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から1.4%上昇の4033億パタカ(約5兆1164億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ28.9%、65.1%、0.6%、4.7%で、金額ベースでは1167億パタカ(約1兆4805億円)、2624億パタカ(約3兆3289億円)、24億パタカ(約304億円)、191億パタカ(約2423億円)。対外部門への融資は前月比0.9%上昇の3710億パタカ(約4兆7067億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ2.0%、27.0%、15.3%、49.1%で、金額ベースでは73億パタカ(約926億円)、1001億パタカ(1兆2699億円)、567億パタカ(約7193億円)、1822億パタカ(約2兆3115億円)。
【預貸率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は6月末時点で前月末から0.3ポイント上昇の65.0%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.3ポイント下落の84.8%。