マカオのスポーツくじ運営会社が英プレミアリーグのマカオ内ネット生中継権獲得

世界一の売上を誇るカジノがどうしても目立ってしまうが、マカオには競馬、ドッグレース、スポーツくじ、ロトといった各種ギャンブルも存在する。

マカオでスポーツくじ(サッカーくじ及びバスケットボールくじ)を独占運営するマカオスロット(澳門彩票有限公司)は8月11日、カジノ施設グランドリスボア内のスポーツベッティングセンターで記者会見を開き、英サッカー・プレミアリーグ2016-17年シーズンのインターネット及びモバイル生中継権を獲得したことを発表した。

視聴エリアはマカオ域内限定で、次週リリース予定のスマートフォン向け専用アプリやマカオスロットのホームページを通じて視聴できるとのこと。同社では、今後、スペインのリーガエスパニューラの生中継についても導入を予定しているという。

マカオスロットは1989年に設立され、当初は香港とマカオを結ぶ船内でインスタントロトの販売を行っていた。その後、1998年にサッカーくじ、2000年にバスケットボールくじの販売権を獲得。現在、マカオ市内9ヶ所のベッティングセンターのほか、インターネット、電話を通じてくじを販売している。

マカオの昨年の年間カジノ売上は前年から34.3%の大幅減、月次でも今年(2016年)7月まで26か月連続で前年割れとなっているが、スポーツくじの売上については安定した成長が続いている。ただし、昨年のマカオの年間カジノ売上が2308.40億パタカ(日本円換算:約2兆9496億円)だったのに対し、スポーツくじの売上6.73億パタカ(約86億円)に過ぎない。

マカオ・三盞燈エリアにある「マカオスロット」のベッティングセンター(資料)—本紙撮影

マカオ・三盞燈エリアにある「マカオスロット」のベッティングセンター(資料)—本紙撮影

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