マカオの新IRウィンパレスのカジノテーブル割当数150台に=申請の半分以下

今月(8月)22日にマカオ・コタイ地区に開業を予定している大型IR(統合型リゾート)「ウィンパレス(中国語表記:永利皇宮)」のゲーミング(カジノ)テーブル割当数が150台であることがわかった。

マカオ政府経済財政庁のライオネル・リョン(梁維特)長官は12日午後の記者会見で、ウィンパレスに対する新規ゲーミングテーブルの割当について、計150台に決定したことを明らかにした。なお、申請数は400台強だったという。また、開幕時に100台、2017年と2018年の1月1日にそれぞれ25台ずつという段階的割当となり、すべてマスゲーミング(いわゆる平場)向けとのこと。このほか、スロットマシン割当数も1145台に決まった。

ウィンパレス運営会社がこれまでに発表した情報によれば、ウィンパレスのカジノフロアのゲーミングテーブル最大収容台数は500台という。また、7月末に発表した今年第2四半期業績発表資料の中で、マカオ半島新口岸地区にある系列IR施設ウィンマカオ割当分の一部をウィンパレスに移動させる計画があるとしていた。

マカオでは、カジノフロアに配置するゲーミングテーブル数がカジノ監理当局によるコントロール下にあり、必ずしも運営会社の希望通りの割当を得られるわけではない。マカオ政府は2013年から10年間、毎年平均のカジノテーブル台数の増加率を3%以内とし、認可にあたってノンゲーミング(非カジノ要素)に対する投資規模を審査基準とする原則を打ち出している。リョン長官は、今回のウィンパレスに対するテーブル割当数について、「3%以内」を考慮して決まったものと説明した。

マカオカジノ監理当局にあたるDICJの最新データによると、今年(2016年)第2四半期末時点のマカオ全体のゲーミングテーブル台数は5994台、スロットマシン台数は1万3706台。

ウィンパレス建設現場の様子=マカオ・コタイ地区、2016年6月-本紙撮影

ウィンパレス建設現場の様子=マカオ・コタイ地区、2016年6月-本紙撮影

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