超豪華カジノIR「ウィンパレス」開幕…総工費4千億円=マカオ・コタイ地区

米国ネバダ州ラスベガスに本拠地を置く国際カジノリゾート運営大手のウィンリゾーツがマカオ・コタイ地区で約42億米ドル(日本円換算:約4206億円)を投じて開発を進めきた大型カジノIR(統合型リゾート)「ウィンパレス」が8月22日午後8時に開幕した。

ウィンパレスのテーマは花で、ラグジュアリーでエレガントな雰囲気に満ちた統合型リゾートになっている。28階建てのホテルタワーに1706の客室・スイート・ヴィラ、ブランドショップや高級レストランが軒を連ねる1万8580平米のショッピングアーケード、多目的会議施設、スパ、カジノなどが入るほか、メインエントランス前にはウォーターショーを上演する8エーカーのパフォーマンスレイク、リゾートの外周をめぐるゴンドラ「スカイキャブ」も設置されている。

ウィンリゾーツはマカオ半島新口岸地区でウィンマカオ(ウィンタワー及びアンコールタワー)を運営しており、ウィンパレスがマカオで2つ目のIR施設となる。

目下、マカオの月次カジノ売上は昨年6月から今年7月まで26ヶ月連続で前年割れ、今年1〜7月の累計カジノ売上は前年同期比10.5%減の1255億6000万パタカ(約1兆5833億円)、ゲーミング税収(カジノ及びその他ギャンブル運営企業からの直接税)は12.8%減の453億850億パタカ(約5723億円)にとどまっている。なお、マカオの歳入に占めるゲーミング税収の割合は約8割。

マカオ・コタイ地区は大型カジノIR集積地区として知られ、ウィンパレスに続き、9月13日にも米ラスベガスサンズグループ系の「パリジャンマカオ」のオープンが控えており、カジノ売上の底上げ効果に注目と期待が集まっている。

ウィンパレスの目玉アトラクションの一つ、パフォーマンスレイクショー(写真:Wynn Palace)

ウィンパレスの目玉アトラクションの一つ、パフォーマンスレイクショー(写真:Wynn Palace)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)は…
  2.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオに併設するJWマリオットホテルマ…
  3.  マカオ・コタイ地区の統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオに併設する現地最大規模のウォーターパ…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は3月28日、2024年12月〜2025年2月期の雇用統計…
  5.  きょう(3月30日)午後、マカオ半島新口岸地区にあるニューオリエントランドマークホテルのボールル…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun