マカオ競馬の2015〜16年シーズン終了=馬券売上高3割減

豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノ施設ばかりが目立つが、実はマカオには競馬、グレイハウンド犬を使ったドッグレース、サッカー及びバスケットボールを対象としたスポーツくじ、ロトといった各種合法ギャンブルも存在し、政府と経営権契約を結ぶ民間事業者によって運営されている。

しかしながら、マカオにおけるカジノ以外のギャンブルについては、スポーツくじを除いて苦戦が伝えられている。

8月28日、マカオジョッキークラブ(マカオ競馬)の2015〜16年シーズンがフィナーレを迎えた。マカオの政府系放送局TDMが同日夕方のラジオニュースで報じた内容によれば、マカオジョッキークラブの李柱坤CEOはタイパ島にある競馬場で開催されたセレモニー後に取材に応じた際、今シーズンの馬券売上高は約6億パタカ(日本円換算:約76.6億円)で、マカオ開催レースと香港、シンガポール、マレーシア、オーストラリア、南アフリカといった海外開催レースの馬券売上高がそれぞれ前年から3割程度のマイナスになったことを明らかにしたという。また、1000万パタカ(約1.3億円)以上を投じ、来月にも導入から20年以上経過したベッティングシステムの更新を行うとのこと。

マカオ競馬は2006年から2015年まで10年連続の赤字。マカオのギャンブル監理当局にあたるDICJの統計では、昨年度のマカオ競馬の売上(馬券売上高から払戻金及び手数料を差し引いたもの)は前年から46%減の1.44億パタカ(約18.4億円)にとどまっており、カジノ売上の2308.4億パタカ(約2兆9459億円)に遠く及ばない規模となっている。

マカオ競馬の2016〜17年シーズンは9月後半からスタート予定。

マカオ・タイパ島にある競馬場(資料)—本紙撮影

マカオ・タイパ島にある競馬場(資料)—本紙撮影

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