開幕間近の新カジノIR「パリジャンマカオ」で消防訓練実施=客室数3千室の巨大施設

米国、マカオ、シンガポールでカジノIR(統合型リゾート)を運営する米ラスベガスサンズグループ(LVS)傘下でマカオのカジノ経営ライセンスを保有する6陣営の一角、サンズチャイナ社がマカオ・コタイ地区で開発を進めている大型IR施設「パリジャンマカオ」の開業日が9月13日に迫っている。

開業を間近に控えた8月29日午前、マカオ消防局がパリジャンマカオと合同で、8階客室で火災が発生し、宿泊客1人が避難の途中で負傷したしたことを想定した消防訓練を実施。消防車4台と救急車2台、パリジャンマカオのスタッフ600人が参加し、予定通り終了したとのこと。

これまでに公表された情報を総合すると、パリジャンマカオはフランス・パリがテーマのIRで、プロジェクト総工費は27億米ドル(日本円換算:約3380億円)。2分の1スケール(約160メートル)のエッフェル塔のレプリカ、客室数3000室のホテル、170店が軒を連ねるショッピングモール、広さ5200平米のコンベンション施設、1200席のシアター、スパ、ウォーターパーク、カジノなどで構成される。

サンズチャイナ社はマカオ半島でサンズマカオ、コタイ地区でヴェネチアンマカオ、プラザマカオ、サンズコタイセントラルの大型IRを運営しており、6軒のホテルを併設する。パリジャンマカオのオープン後、同社のホテル数は7軒、客室提供数はマカオ市場全体の3分の1超を占める1万3千室にも達する見通し。

開幕間近のパリジャンマカオで実施された消防訓練の様子=マカオ・コタイ地区、2016年8月29日(写真:The Parisian Macao)

開幕間近のパリジャンマカオで実施された消防訓練の様子=マカオ・コタイ地区、2016年8月29日(写真:The Parisian Macao)

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