マカオの16年7月新規住宅ローン承認額、前年同月比16.5%減=未返済比率は上昇
- 2016/9/12 13:45
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が9月12日に発表した今年(2016年)7月の住宅及び商業物件向けローン関連統計の内容によれば、前月との比較で住宅不動産向け、商業不動産向けともに新規ローン承認額が下落したとのこと。
7月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から25.7%下落の35億パタカ(日本円換算:約449億円)。このうち、マカオ居民(=マカオ居留権保有者)が占める割合は98.2%。金額ベースではマカオ居民向けが5.7%、非居民向けが94.0%のそれぞれ減だった。前年同月比では16.5%の下落。
プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から4.3%の下落となる2.3億パタカ(約30億円)。このうち、総額の94.8%を占めるマカオ居民向けが4.6%の増。前年同月比では71.0%の下落だった。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から45.8%下落の35億パタカ(約449億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は62.6%。金額ベースでは、マカオ居民向けが50.2%、非居民向けが36.5%のそれぞれ減だった。前年同月比では72.2%の下落。
7月末時点の住宅ローンの未返済残高は1772億パタカ(約2兆2736億円)で、前月末から0.4%、前年同月から6.1%のそれぞれ増。このうち、マカオ居民が占める割合は93.6%。マカオ居民の未返済ローン残高は前月から0.4%増、非居民は0.5%減。
商業物件向けローン未返済残高は前月末から0.3%上昇、前年同時期から15.0%増となる1696億パタカ(約2兆1761億円)。このうちマカオ居民が占める割合が87.5%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高は前月から0.1%、1.5%のそれぞれ上昇。
7月末締めの住宅ローン未返済比率は0.12%で、前月末から0.03ポイント、前年同月から0.06ポイントのそれぞれ上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.03%で、前月末から0.01ポイント上昇、前年同月から0.02ポイント下落。