マカオの8月ホテル客室稼働率90.3%に上昇…14年2月以来最高=大型IR開幕による供給増を消化
- 2016/9/30 13:04
- 産業・経済
マカオは人口65万人、面積30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリなどの国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。
昨年(2015年)通期の訪マカオ外客数は延べ(以下同)3071万4628人となり、前年から2.5%減だったものの3000万人の大台を2年連続突破した。今年8月の訪マカオ旅客数は前年同月から5.0%減の288.3万人だったが、宿泊を伴う旅客が3.7%増、2008年以来最多となる147.7万人に上った。
マカオ政府統計調査局が9月30日に公表した最新統計によれば、今年8月の平均ホテル客室稼働率は90.3%で、前年同月から4.1ポイント、前月から3.5ポイントのそれぞれ上昇となり、2014年2月以来の単月最高を記録した。
今年8月のホテル等級別の客室稼働率は、5つ星が前年同月から3.0ポイント上昇の91.1%、4つ星が7.3ポイント上昇の92.3%、3つ星が2.6ポイント上昇の87.4%。なお、5つ星ホテルの供給客室数が9.5%、4つ星ホテルが28.4%のそれぞれ増、3つ星ホテルは供給客室数に変動なしだった点も考慮する必要がある。
今年8月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同月から3軒増の105軒、供給客室数は同11.5%増の3.31万室あり、このうち5つ星ホテルが2軒増の32軒で、供給客室数は全体の65.3%を占める2.16万室。
今年8月のマカオのホテル宿泊客数は前年同月比3.3%増の107.6万人。内訳は中国本土旅客が5.5%増の68.8万人、香港旅客が14.3増の17.8万人、台湾旅客が11.8%増の4.0万人、韓国旅客が40.3%増の2.8万人、日本旅客が17.4%増の1.7万人だった。ホテル宿泊客の平均滞在時間は前年同月と変わらずの1.4日。
今年1〜8月の累計ホテル宿泊客数は前年同期比12.0%増の756.0万人、平均ホテル客室稼働率は0.9ポイント上昇の81.1%、ホテル宿泊客の平均滞在滞在時間は0.1日マイナスの1.4日。
昨今、マカオでは宿泊を伴う旅客が増加する一方、相次ぐ新ホテル開業による供給客室数の急増により今年5月まで15ヶ月連続で客室稼働率が下落していたが、初夏から盛夏にかけて需給バランスが落ち着いたようだ。客室数の多い大型IR併設ホテルを中心に各社が値下げプロモーションによる積極的な集客を打ち出したことで、一定の需要喚起の効果があったためとみられる。
マカオではホテル建設ラッシュが続いており、近い将来、供給数は5万室超に達する見込み。

マカオ・コタイ地区に建ち並ぶ高層ホテル群(資料)=2016年7月-本紙撮影