マカオ国際空港、日系LCCの乗り入れ実現「有望」=17年にも

マカオ国際空港運営会社にあたるCAMが10月7日付で発出したプレスリリースの中で、来年(2017年)にも日本に拠点を置くLCC(格安航空会社)の乗り入れ実現が有望であることを明らかにした。

具体的な航空会社名や路線については触れられていないが、CAMは昨年初頭にシンガポールで開催された航空フェアの会場でピーチアビエーション側に新規乗り入れを打診し、前向きな回答を得たとする発表を行っており、有力な候補のひとつと想定される。

このほか、日系ではないが、昨夏にはベトナムに本拠地を置くLCC、ジェットスター・パシフィック航空が同年内にもマカオと沖縄(那覇)を結ぶ直行定期便の新規就航計画があると発表したこともあった。結果的に実現に至らなかった。

現在、マカオ国際空港と日本を結ぶ路線については、レガシーキャリアのマカオ航空が東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日1往復、福岡に週4往復就航しているのみ。福岡線については、10月30日から週5往復に増便が予定されている。。過去にLCCのビバマカオ航空が東京(成田)線を運航していた時期もあるが、同社はすでに解散している。

マカオ国際空港は1995年に開港。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCC(格安航空会社)の誘致に積極的なことでも知られる。開港20周年にあたる昨年(2015年)には旅客数が前年比6.4%増の580万人となり、開港以来最多を記録。今年に入って以降も上昇トレンドを維持している。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

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