マカオのカジノ売上、四半期ベースでも前年比プラスに転じる=第3四半期ギャンブル統計
- 2016/10/19 10:44
- カジノ・IR
マカオ政府のギャンブル監理部門にあたるDICJは10月17日、今年第3四半期(2016年7〜9月期)のギャンブル統計を公表。カジノ売上は第2四半期から6.6%増、前年同期比1.2%増の550.05億パタカ(日本円換算:約7148億円)だった。
四半期ベースのカジノ売上が前年比でプラスを記録したのは2014年第2四半期以来のこと。
今年第3四半期、8月にウィンパレス、9月にはパリジャンマカオと大型IR(統合型リゾート)の新規オープンが相次いだ。
今年第3四半期のカジノ売上の内訳をみると、VIPルーム(VIPバカラ)売上が第2四半期から7.7%増、前年同期比1.2%減の286.47億パタカ(約3723億円)で、カジノ売上全体に占める割合は52.1%となり、第2四半期から0.6ポイント上昇した。また、マスゲーミングフロア(いわゆる平場)のバカラ売上は第2四半期から4.4%増、前年同期比3.8%増の194.69億パタカ(約2530億円)と堅調に推移した。VIPルームとマスゲーミングフロアのバカラ売上を合計すると、実にカジノ売上全体の87.5%を占めた。
第3四半期末のゲーミング(カジノ)テーブルは第2四半期末から306台、前年同期末から485台のそれぞれ増となる6304台、スロットマシンは第2四半期から2063台、前年同期末から1556台のそれぞれ増となる1万5769台に達した。
カジノ以外のギャンブル売上については、ドッグレースが第2四半期から40.9%減、前年同期比55.2%減の0.13億パタカ(約1.7億円)、競馬が第2四半期から2.7%減、前年同期比2.9%増の0.36億パタカ(約4.7億円)、サッカーくじが第2四半期から13.8%減、前年同期比8.7%増の1.38億パタカ(約17.9億円)、バスケットボールくじが第2四半期から15.6%減、前年同期比30.8%減の0.27億パタカ(約3.5億円)など。
今年第3四半期のマカオのギャンブル総売上は第2四半期から6.5%増、前年同期比1.1%増の552.20億パタカ(約7176億円)となった。
今年第3四半期までの累計カジノ売上はの1627.92億パタカ(約2兆1154億円)、総ギャンブル売上は1634.73億パタカ(約2兆1242億円)で、いずれも前年の同じ時期から7.5%減。