マカオの16年8月新規住宅ローン承認額、前年同月比3割超下落=前月からは上昇
- 2016/10/19 20:23
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が10月19日に発表した今年(2016年)8月の住宅及び商業物件向けローン関連統計の内容によれば、前月との比較で住宅不動産向け、商業不動産向けともに新規ローン承認額が上昇に転じた。
8月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から6.0%上昇の37億パタカ(日本円換算:約479億円)。このうち、マカオ居民(=マカオ居留権保有者)が占める割合は95.6%。金額ベースではマカオ居民向けが3.2%、非居民向けが156.5%のそれぞれ増だった。前年同月比では33.6%の下落。
プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から26.9%の上昇となる3.0億パタカ(約39億円)。このうち、総額の98.8%を占めるマカオ居民向けが32.3%の増。前年同月比では74.6%の下落だった。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から111.4%上昇の74億パタカ(約957億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は98.6%。金額ベースでは、マカオ居民向けが230.9%の上昇、非居民向けが88.9%の下落だった。前年同月比では23.6%の下落。
8月末時点の住宅ローンの未返済残高は1779億パタカ(約2兆3010億円)で、前月末から0.4%、前年同月から5.3%のそれぞれ増。このうち、マカオ居民が占める割合は93.6%。マカオ居民の未返済ローン残高は前月から0.3%、非居民は1.6%のそれぞれ増。
商業物件向けローン未返済残高は前月末から0.2%上昇、前年同時期から13.1%増となる1700億パタカ(約2兆1989億円)。このうちマカオ居民が占める割合が89.0%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高は前月から2.1%上昇、12.4%の下落。
8月末締めの住宅ローン未返済比率は0.15%で、前月末から0.03ポイント、前年同月から0.06ポイントのそれぞれ上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.11%で、前月末から0.07ポイント、前年同月から0.06ポイントのそれぞれ上昇。