マカオの月次カジノ売上が3ヶ月連続プラスに=10月8.8%増の218.15億パタカ(約2863億円)…大型IR開幕効果
- 2016/11/1 13:20
- カジノ・IR
マカオ政府博彩監察協調局は11月1日、今年(2016年)10月のマカオの月次カジノ売上について、前年同月比8.8%、前月比18.6%のそれぞれ増となる218.15億パタカ(日本円換算:約2863億円)だったとする最新統計を公表した。200億パタカの大台突破は今年初。
マカオの月次カジノ売上は一昨年6月から今年7月まで26ヶ月連続で前年割れだったが、8月から10月まで3ヶ月連続で対前年プラスを維持した。上昇幅も拡大している。
8月22日にウィンパレス、9月13日にパリジャンマカオの大型カジノIR(統合型リゾート)が相次ぎ開業したことで、一定の底上げ効果があったものとみられる。
今年1〜10月の累計カジノ売上は1846.07億パタカ(約2兆4229億円)で、前年同期比5.8%減。マイナス幅は前月から1.7ポイント縮小した。
なお、昨年通期の累計カジノ売上は、前年から34.3%の大幅減となる2308.40億パタカ(約3兆297億円)で、2年連続で前年割れとなり、金額は2011年実績をやや下回る水準にまで逆戻りした。
マカオ政府は年度予算目標を2000億パタカ(約2兆6249億円)に設定しており、11月にもクリアする可能性が出てきた。
【資料】2016年のマカオの月次カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・1月:186.74億パタカ=約2451億円(21.4%減)
・2月:195.21億パタカ=約2562億円(0.1%減)
・3月:179.81億パタカ=約2360億円(16.3%減)
・4月:173.41億パタカ=約2276億円(9.5%減)
・5月:183.89億パタカ=約2413億円(9.6%減)
・6月:158.81億パタカ=約2084億円(8.5%減)
・7月:177.74億パタカ=約2333億円(4.5%減)
・8月:188.36億パタカ=約2472億円(1.1%増)
・9月:183.96億パタカ=約2414億円(7.4%増)
・10月:218.15億パタカ=約2863億円(8.8%増)
>1〜10月累計:1846.07億パタカ=約2兆4229億円(5.8%減)