マカオ、悪質タクシーの暗躍続く…10月検挙数454件=前月の1.8倍に、ぼったくりと乗車拒否が全体の8割超

近年、マカオでは一部の悪質なタクシードライバーによるぼったくりや乗車拒否が大きな社会問題となっている。消費者利益及び観光都市としてのイメージを著しく毀損する行為として警察と交通当局がパトロールを強化して臨んでいるものの、依然暗躍が続いている状況だ。

マカオ治安警察局は11月4日、今年(2016年)10月の違反タクシー及び白タクに関する取り締まり状況を公表した。

10月の違反タクシーの検挙総数は前月の1.8倍となる454件で、このうちぼったくりが2.2倍の259件、乗車拒否が1.5倍の109件あり、全体の約81.1%を占めた。前月から検挙件数が急増した理由として、同月は観光客が押し寄せる国慶節連休や路線バスが運休する台風警報シグナル8の発令があったことなどが挙げられる。

今年1〜10月の違反タクシーの累計検挙数は3509件にも達しており、このうち、ぼったくりが1389件、乗車拒否1196件を占める。

マカオは面積約30平方キロメートルの小さな街だが、人口約64万人、年間訪マカオ外客数は約3000万人であるのに対し、タクシー総数はおよそ1080台にとどまっており、需要に追いついていないとの見方もある。マカオ政府は供給数を年内に1500台まで増やして対応する考えを示している。

現行法ではぼったくりや乗車拒否といった違反についてのドライバーへのペナルティが1000パタカ(日本円換算:約1万3000円)の罰金のみという極めて甘い内容であることも指摘されており、罰則強化を盛り込んだ法改正の準備も進められている。

また、10月のいわゆる白タクの検挙総数は前月の2.2倍となる280件で、このうちスマートフォン向けアプリを使った配車サービスに関するものが2.2倍の250件だった。

世界各地でスマートフォン向け配車サービスを展開する「Uber(ウーバー)」が昨年10月にマカオ進出を果たしたが、警察及び交通事務局は同サービスについて白タクにあたるとの見解を示し、取り締まりの対象とする方針を打ち出している。

マカオ治安警察局による違反タクシーに対する取り締まりの様子(資料)=2015年2月(写真:GCS)

マカオ治安警察局による違反タクシーに対する取り締まりの様子(資料)=2015年2月(写真:GCS)

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