国際カジノ見本市「MGSエンターテイメントショー」開幕…マカオ=日本勢も多数出展
- 2016/11/15 17:48
- カジノ・IR
マカオ・コタイ地区の大型IR(統合型リゾート)ヴェネチアンマカオ併設のコンベンション内のコタイエキスポホールで11月15日、大型国際ゲーミング(カジノ)見本市「MGSエンターテイメントショー(澳門娯樂展)」が開幕した。
MGSエンターテイメントショーは地元マカオのゲーミング(カジノ)機器製造業者の組合にあたる澳門娯楽設備廠商会の主催で2013年にスタートし、入場者数は初回が8000人、第2回が1万2000人、第3回が1万3186人だったとのこと。今回が4回目の開催で、会期は17日までの3日間。
MGSエンターテイメントショーには、スロットマシンメーカー及び関連機器やシステム、ゲーミングチップやプレイングカード(トランプ)などのカジノ用品、VIPルームなどを運営するカジノ仲介業者、競馬などのスポーツベッティングといったゲーミング(カジノ)関連業界のほか、飲食、サービス、メディア、教育と行った周辺分野まで、世界各地から幅広い企業が出展している。
大型ブースを積極展開しているのがゲーミング(カジノ)マシンメーカー各社だ。中でも、マカオのカジノに次々採用されているLMGと呼ばれるライブ中継型ゲーミングシステムのリーディングカンパニーとして知られる地元マカオのメーカー、LT Game社は会場内最大規模のブースを構えた。LT Game Japanが日本の技術やアイデアを活用して開発したという画期的な新型スロットマシンも多数展示され、来場者の注目を集めていた。
日本勢の出展も目立った。ゲーミング関連企業ではゲーミングマシンメーカーのアルゼゲーミング、コナミゲーミング、セガサミークリエイション、紙幣識別機のJCMグローバル、ゲーミングチップ製造のマツイアジア、トランプ製造のエンゼルプレイングカード、バカラ計算機ソフト「D-BAC」を手がけるノイマングループが出展。
また、LT Game Japanの親会社にあたる日本のピクセルカンパニーズが「日本が世界に誇るものづくり技術」をコンセプトにした日本のノンゲーミングプロダクツ、サービスを展示するジャパンパビリオンを出展している。
日本関連のノンゲーミングでは、UCリゾートエージェンシーが京都の桜凜堂から江戸時代から伝わるという「一筆で龍を描く」一筆龍絵師の手島啓輔氏を招き、ブースで実演を行っている。
マカオは多くのカジノIR(統合型リゾート)施設が立ち並び、世界一のカジノ売上を誇る。アジアにおけるゲーミング(カジノ)業界の最新トレンドやキーパーソンが一堂に会する大型国際見本市が年に2回開催されることでも知られ、情報や人材ハブとしての存在感を示している。