マカオの6歳男児、中国の友人が作った冬瓜スープ飲み中毒症状…メトヘモグロビン血症に

マカオ政府衛生局は11月25日午後10時すぎにプレスリリースを発出し、マカオ籍の6歳の男児が食物中毒が原因とみられるメトヘモグロビン血症を引き起こしたと発表した。

男児は前夜に中国本土の友人が手作りしたという冬瓜スープを飲んだといい、そのおよそ30分後から腹痛、嘔吐、顔面及び手足にチアノーゼが出たため、仁伯爵綜合医院に搬送されたとのこと。検査の結果、男児の血中メトヘモグロビン濃度が36%にも達していたという。なお、男児は治療を受けた後、意識もしっかりしているというが、経過観察のため現在も入院中。

また、衛生局が男児が飲んだ冬瓜スープのサンプル検査を実施したところ、亜硝酸塩の含有量が正常値の210倍に相当する2200mg/Kgにも達していたことが判明。これを受け、同局は男児の家族に飲用を中止するよう通知した上、民政総署食品安全センターにも通報した。

衛生局によれば、メトヘモグロビン血症は変質した野菜や不適切な加工処理によるマリネされた食品といった亜硝酸塩を大量に含む食品を口にしたり、一部の薬物の過剰摂取によって引き起こされるもので、速やかな救命措置が行われない場合、死に至る危険もあるとのこと。

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合医院(資料)—本紙撮影

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合医院(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…
  2.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  3.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  4.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun