マカオの文化財建築物が落書き被害=ポルトガル総領事館の外周壁面

大航海時代以来、東洋と西洋を結ぶ貿易港として栄えたマカオ。東西文化が見事に融合したエキゾチックな町並みが残るマカオ半島中心部の旧市街(歴史市街地区)にはユネスコ世界文化遺産リストに登録された30の建築物と広場のほか、高い文化・芸術的価値を有する文化財建築物も多数存在する。

マカオ政府文化局(ICM)は11月26日午後9時前に発出したプレスリリースによれば、局員が同日夜の巡回調査中にポルトガル共和国駐マカオ総領事館として使われている白馬行醫院大樓・ガーデンの壁面の一部にスプレー塗料で落書きされていたという。

同局では、当該建築物は文化遺産保護法で建築芸術価値を有するものと評価されており、法律の規定により、落書き等の毀損行為については刑事責任が問われるとした。また、すでに警察に通報済みで、ポルトガル総領事館と修復についての打ち合わせも行っており、できるだけ早く元通りの姿に戻すことを目指すとのこと。

スプレー塗料による落書き被害を受けたポルトガル共和国駐マカオ総領事館の外周壁面=2016年11月26日(写真:ICM)

スプレー塗料による落書き被害を受けたポルトガル共和国駐マカオ総領事館の外周壁面=2016年11月26日(写真:ICM)

マカオでは、昨年(2015年)7月にも今回の現場に近いラザロ地区の文化財の壁面にスプレー塗料で落書きされる事件が発生しており、およそ1ヶ月後に複数のフィリピン人の男らが加重器物破損罪で逮捕・送検された。

マカオの世界遺産をめぐっても、今年(2016年)に入って以降、受難が続いている。1月25日に旧城壁の一部が何者かによって黄色い塗料で着色されたほか、2月5日に盧家屋敷が隣接する建物の壁面が崩落した影響で一部破損、2月10日に媽閣廟の正殿にあたる正覚禅林が電気系統のショートによる火災で重大な損傷を受け、5月29日には聖オーガスチン教会で風雨の影響により天井の一部が崩落する事故が発生した。

ポルトガル共和国駐マカオ総領事館(資料)-本紙撮影

ポルトガル共和国駐マカオ総領事館(資料)-本紙撮影

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