マカオ居民の預金高、前月から2.1%増=16年10月貨幣・金融統計
- 2016/12/5 14:39
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は12月5日、今年(2016年)10月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が0.5%、通知預金が9.5%のそれぞれ上昇となり、M1は前月から7.7%増加。同時に、準通貨負債は1.2%上昇、通貨供給量M2は2.0%増の5162億パタカ(日本円換算:約7兆3398億円)となった。前年同月との比較では、M1が15.7%、M2が8.0%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが30.9%、香港ドルが52.9%、人民元が5.0%、米ドルが8.7%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から2.1%増の5028億パタカ(約7兆1493億円)、公共部門の銀行システムへの預金は2.0%下落の1570億パタカ(約2兆2324億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比0.5%減の9247億パタカ(約13兆1483億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ21.3%、47.5%、5.7%、22.8%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.3%上昇の4139億パタカ(約5兆8852億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ29.6%、64.9%、0.7%、4.3%で、金額にして1223億パタカ(約1兆7390億円)、2685億パタカ(約3兆8178億円)、27億パタカ(約384億円)、177億パタカ(約2514億円)。対外部門への融資は前月比1.5%増の3730億パタカ(約5兆2989億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.8%、28.8%、10.6%、52.8%で、金額にして66億パタカ(約938億円)、1075億パタカ(約1兆5272億円)、396億パタカ(約5626億円)、1968億パタカ(約2兆9758億円)。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は10月末時点で前月末から0.5ポイント下落の62.7%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.2ポイント上昇の85.1%。不良債権比率は前月から横ばい、前年同月から0.1ポイント上昇の0.2%。