マカオの16年10月新規住宅ローン承認額、前月から4割超下落=前年同月比ではプラスに
- 2016/12/12 17:33
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が12月12日に発表した今年(2016年)10月の住宅及び商業物件向けローン関連統計の内容によれば、前月との比較で住宅不動産向け、商業不動産向けともに新規ローン承認額が下落に転じた。
10月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から46.5%下落の29億パタカ(日本円換算:約420億円)。このうち、97.9%を占めるマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月の急上昇からの反動で47.0%の大幅減となる28億パタカ(約406億円)となり、非居民向けは5.2%減だった。前年同月比では16.3%の上昇。
プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から6.6%上昇の2.7億パタカ(約39億円)。このうち97.5%を占めるマカオ居民向けに限ると前月から3.9%の上昇。前年同月比では14.4%の下落。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から31.3%下落の62億パタカ(約898億円)。前年同月比では32.6%の下落。
10月末時点の住宅ローンの未返済残高は前月から横ばい、前年同月から4.9%増の1786億パタカ(約2兆5870億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.7%。マカオ居民の未返済ローン残高は前月から0.2%増、非居民は2.1%の下落。
商業物件向けローン未返済残高は前月末から1.0%上昇、前年同時期から7.3%増となる1715億パタカ(約2兆4841億円)。このうちマカオ居民が占める割合が89.1%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高は前月からそれぞれ1.2%上昇、0.4%下落。
10月末締めの住宅ローン未返済比率は0.15%で、前月末から横ばい、前年同月から0.07ポイントの上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.09%で、前月末から0.02ポイント、前年同月から0.08ポイントのそれぞれ上昇。