マカオの公共路線バス、年間乗客数2億人突破=面積30平方キロの小さな地域に79路線

マカオの面積は東京の山手線の内側のおよそ半分にあたる約30平方キロ、人口は約65万人という小さな地域だが、訪マカオ旅客は年間3000万人を上回る規模にも達する。

現在、マカオには大量輸送を可能にする軌道系交通機関が存在しないことから、市民や観光客の移動にとって重要な移動手段となるのが公共路線バスとタクシーとなっている。中でも、公共路線バスの路線数は79あり、一部路線で終夜運転を実施。近年では、キャパシティ拡大のため、車両の大型化の取り組みなども進められている。

マカオで公共路線バスを運営するTransmac(新福利)、TCM(澳巴)、New Era(新時代)の3社は12月24日、今年(2016年)の累計乗客数が同日午後4時に2億人(延べ、以下同)に達したとして、市内最大の乗り換え拠点となるプラサ・フェレイラ・アマラル・バスターミナルで合同記念セレモニーを開催。2億人の大台を突破したのはマカオの公共バスサービスがスタートして以来、初めてのこと。なお、昨年の累計乗客数は1億9400万人、今年の通年では2億300万人に達する見通しという。

目下、マカオでは新交通システム(マカオLRT)の建設プロジェクトが進んでいるが、工事の遅延が伝えられており、開通時期は先行着工したタイパ線が2019年頃の予定となっている。

マカオの公共路線バスの年間累計乗客数が延べ2億人突破を記念して開催されたセレモニーの様子=12月24日、プラサ・フェレイラ・アマラル・バスターミナル(写真:Transmac)

マカオの公共路線バスの年間累計乗客数が延べ2億人突破を記念して開催されたセレモニーの様子=12月24日、プラサ・フェレイラ・アマラル・バスターミナル(写真:Transmac)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…
  2.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  3.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  4.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun