マカオ、カジノのバカラテーブルで機械故障の混乱に乗じたチップ強奪事件発生

カジノのゲーミングテーブルやスロットマシンでも、しばしば機械やシステム故障が発生し、ゲームが中断することがある。

マカオでは、すべてのカジノ施設にカジノ管理当局にあたるDICJの職員が駐在しており、そういったトラブル発生が発生した際に厳正な調査を行い、進行中のゲームが有効なのか、無効なのかの最終判断を行っている。

マカオ司法警察局は1月3日の記者会見で、今年(2017年)1月1日頃、コタイ地区のカジノ施設にあるバカラテーブルでゲーム進行中に機械トラブルが発生した際、1万香港ドル(日本円換算:約15.2万円)分のチップがテーブル上から強奪される事件が発生し、中国人の無職の女(41)を強盗罪で逮捕、送検したことを明らかにした。

事件の舞台となったバカラテーブルでは、「プレーヤーの勝ち」という結果が出た後、機械故障により電気が落ちてしまったといい、間も無く現場に駆けつけたDICJ職員によって、結果は合法的に決定したものであるとの判断が下された。これを受け、ディーラーが負けたギャンブラーがベットしたチップを回収しようとしたところ、複数のギャンブラーがテーブル上のチップに手を伸ばしてチップを取り返しにかかり、警備員に制止されたが、被疑者の女だけが混乱に乗じてチップを持って逃走したとのこと。

その後、警察は女の身柄の拘束に成功し、所持品から強奪されたすべてのチップを回収。女は警察の調べに対し、犯行を認める供述をしているという。

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオで無資格にも関わらず薬剤の注射による美容医療行為に従事したとし…
  2.  マカオ政府統計・センサス局は9月6日、今年(2024年)5〜7月期の住宅価格指数を公表。 …
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオの高齢者を狙った特殊詐欺(電話詐欺)事案に関与したとして20代…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun