マカオの16年11月新規住宅ローン承認額、前月から57%の大幅上昇
- 2017/1/11 20:19
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が12月12日に発表した昨年(2016年)11月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、新規ローン承認額は住宅不動産向けが前月から大幅上昇、商業不動産向けは前月に続いて下落となった。
11月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から57.1%の大幅上昇となる45億パタカ(日本円換算:約655億円)。このうち、78.2%を占めるマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは25.5%減となる35億パタカ(約509億円)、非居民向けは個別金額の大きい企業向けがあった関係で1505.6%の急上昇の9.8億パタカ(約143億円)だった。前年同月比では84.9%の上昇。
プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から4.4%下落の2.6億パタカ(約38億円)。このうち97.3%を占めるマカオ居民向けに限ると前月から4.6%の減少。前年同月比では35.6%の下落。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から67.1%下落の20億パタカ(約291億円)。このうち97.7%を占めるマカオ居民向けに限ると前月から67.9%の下落、非居民向けは前月ベースが低かったことから1457.0%の上昇だった。前年同月比では35.6%の下落。
11月末時点の住宅ローンの未返済残高は前月から0.6%、前年同月から6.4%のそれぞれ上昇となる1796億パタカ(約2兆6141億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.6%。マカオ居民の未返済ローン残高は前月から0.4%、非居民は2.1%のそれぞれ上昇。
商業物件向けローン未返済残高は前月末から0.9%、前年同時期から6.4%のそれぞれ増となる1731億パタカ(約2兆5195億円)。このうちマカオ居民が占める割合が89.2%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高は前月から1.0%、0.7%のそれぞれ上昇。
11月末締めの住宅ローン未返済比率は0.17%で、前月から0.02ポイント、前年同月から0.08ポイントのそれぞれ上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.11%で、前月末から0.02ポイント、前年同月から0.04ポイントのそれぞれ上昇だった。