マカオ、貨幣供給量上昇持続=16年12月貨幣・金融統計
- 2017/2/6 12:06
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は2月6日、昨年(2016年)12月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が1.0%上昇、通知預金が8.0%下落となり、M1は前月から6.2%減少。一方、準通貨負債は3.8%上昇、通貨供給量M2は2.5%増の5324億パタカ(日本円換算:約7兆4931億円)となった。前年同月との比較では、M1が3.3%、M2が12.6%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが30.6%、香港ドルが54.3%、人民元が4.2%、米ドルが8.6%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から2.6%増の5189億パタカ(約7兆3031億円)、非居民による預金は6.2%下落の2483億パタカ(約3兆4917億円)、公共部門の銀行システムへの預金は6.2%上昇の1748億パタカ(約2兆4581億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比0.7%増の9421億パタカ(約13兆2483億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ21.7%、47.4%、4.5%、23.2%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から1.8%上昇の4227億パタカ(約5兆9442億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ29.3%、65.6%、0.8%、4.0%で、金額にして1239億パタカ(約1兆7423億円)、2773億パタカ(約3兆8995億円)、33億パタカ(約464億円)、170億パタカ(約2391億円)。対外部門への融資は前月から2.6%下落の3617億パタカ(約5兆0862億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.9%、27.6%、10.8%、53.4%で、金額にして68億パタカ(約956億円)、998億パタカ(約1兆4034億円)、390億パタカ(約5484億円)、1931億パタカ(約2兆7154億円)。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は12月末時点で前月末から1.0ポイント下落の60.9%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.8ポイント下落の83.3%。不良債権比率は前月から横ばい、前年同月から0.1ポイント上昇の0.2%。