マカオの主要な海の玄関口となる外港フェリーターミナルに近い新口岸地区にあるテーマパーク、マカオフィッシャーマンズワーフ内で建設中の新ホテル、レジェンドパレスホテルが今月(2017年2月)27日に正式オープンを予定しているという。
マカオフィッシャーマンズワーフを運営するマカオレジャー大手のマカオレジェンドディベロップメント社(以下、MLD)エグゼクティブ・ダイレクター兼CEOのデービット・チャオ(周錦輝)氏が2月19日、マカオフィッシャーマンズワーフで開催された地元中小企業支援によるマカオ経済の発展を目指す協力協定の調印式に出席した際に明らかにしたもの。
同月15日、マカオ政府経済財政庁のライオネル・リョン(梁維特)長官がレジェンドパレスホテル併設のカジノ施設について、ゲーミングテーブルが15台、スロットマシンが91台を割り当てることを発表したばかり。
チャオ氏によれば、MLDから政府へのゲーミングテーブル割り当て申請数は30台だったとのこと。なお、新規割り当て分のほか、カジノ経営ライセンスを保有社に当たるSJMグループの別のカジノ施設からVIPルーム及びマスゲーミングフロア(いわゆる平場)用のゲーミングテーブル55台を移設する予定のため、台数は足りているとの認識だが、運営状況によっては、将来的に追加割り当てを申請することもあるだろうと語った。
MLDがこれまでに公表した資料によれば、レジェンドパレスホテルは中世の中・北アジア風がテーマで、ホテル等級は5つ星、スイートを含む客室数は223室とのこと。
目下、MLDでは3軒のホテルの新設を含むマカオフィッシャーマンズワーフの大規模リノベーション工事を進めている。1つ目のホテル、東欧・プラハをテーマとしたハーバービューホテル(客室数444室、4つ星)は2015年2月に開業済み。2つ目がレジェンドパレスホテル。3つ目は17世紀中欧のルネッサンス風をテーマとしたレジェンデールホテル(客室数500室、5つ星)で、2018年末までの竣工を予定しているという。
マカオ政府統計調査局が1月27日に公表した最新統計によれば、昨年(2016年)12月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同月から1軒増の107軒、供給客室数は同12.3%増の3.63万室あり、このうち5つ星ホテルが32軒で、供給客室数は全体の60.1%を占める2.18万室。
マカオは人口約65万人、面積約30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られ、年間訪マカオ旅客数は2014年から3年連続で3000万人の大台を突破した。