マカオ当局、タクシー乗務日誌の検査強化方針示す…悪質ドライバー対策で
- 2017/2/19 11:39
- 社会・政治
近年、マカオでは一部の悪質なタクシードライバーによるぼったくりや乗車拒否が大きな社会問題となっている。
マカオ政府交通事務局は2月19日、タクシードライバーに対し、法律の規定通りに乗務日誌を記入するよう呼びかけていることを明らかにした。同局と治安警察局が検査を強化するとし、法律の規定を満たさない場合、1000パタカ(日本円換算:約1万4000円)の罰金処分が科せられるとのこと。
検査強化の理由として、一部のドライバーが乗務記録をつけていなかったことで、違反タクシーの処分過程における調査に影響が生じた事案があったことを挙げた。
治安警察局発表資料によれば、昨年(2016年)通期の違反タクシーの検挙総数は4152件、このうちぼったくりが1713件、乗車拒否が1413件あり、検挙数全体の75.3%を占めた。また、今年1月の検挙総数、ぼったくり、乗車拒否による検挙数についても、昨年の月平均を上回っている状況となっている。
交通事務局及び警察では、消費者利益及び観光都市としてのイメージを著しく毀損する行為にあたるとして、パトロールを強化して臨む姿勢を示している。