マカオ、16年第4四半期の成長率プラス7%=通期は3年連続マイナス成長

マカオ政府統計調査局が2月23日に公表したデータによれば、昨年(2016年)通期のマカオの成長率はマイナス2.1%で、前年のマイナス21.5%から大幅に回復したものの、3年連続のマイナス成長となった。このうち、上半期はマイナス9.7%だったが、下半期は上昇に転じてプラス5.7%。

昨年第4四半期の対前年実質成長率は7%で、同年第3四半期から2.6ポイント上昇。ツーリズム・ゲーミング(カジノ)産業が拡張を保持したことで、総体サービス輸出が前年同期比8.2%上昇したことが主要因。ただし、貨物輸出は21.2%の大幅下落、内需は軽微な下落、個人消費は0.5%減少、政府最終消費支出は横ばい、固定資本投資は0.2%の軽微な上昇だった。

マイナス成長が続いた理由として、エンジン役のゲーミング産業の不振が続いたことが挙げられる。月次カジノ売上は昨年7月まで26ヶ月連続で前年割れを記録。8月以降は上昇を維持している。

昨年第4四半期のカジノ売上は前年同期比10.2%、第3四半期から9.8%のそれぞれ増604.18億パタカ(日本円換算:約8529億円)、通期では前年比3.3%減2232.10億パタカ(約3兆1508億円)だった。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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